私
「ショウマ、何かあった?」
ショウマ
「マ、ママ…
うわあああああん!」
ショウマは言葉にならない声を
上げて号泣。
しばらく抱き寄せて、
背中をポンポンとしていると、
ようやく落ち着いた。
ショウマ
「パパは
僕のことが嫌いなんだ」
私
「どうして?
そんなことないでしょう」
ショウマ
「じゃあ、どうして
僕のことを『知らない子供』
なんて言うの!?」
私
「え?」
放課後、ショウマはお友達と
一緒に、お友達のお母さんに
ショッピングセンターに
連れて行ってもらったという。
そこで夫を見かけたのだそうだ。
仕事中のはずの夫が
こんなところにいることを
不思議に思ったショウマは、
思わず夫に駆け寄った。
夫は女性と2人で
歩いていたそうだが、
ショウマ
「パパ?どうしたの?
お仕事は?」
と、ショウマが尋ねると、
女性
「??あなたの知ってる子?」
夫
「いや?
俺も…知らない子どもだよ」