コウスケ
「それでいいんだ。
感情を抑え込まなくていい。
泣きたい時に泣いて、
笑いたい時に笑う。
そんなトウ子が俺は大好きだよ」
娘
「ママ、強いかったね。
かっこよかった!」
私
「そう?ありがとう(笑)
私も2人が大好きだよ」
アイスを食べ終わり、
心が落ち着いてきた頃、
決意を口にした。
私
「もう、あの人たちとは
完全に縁を切るわ」
コウスケ
「そうか…辛くないか?」
私
「…正直、辛くないって
言ったら嘘になる…
でも、このまま関わり続けても、
不幸になるだけ。
この決断が
新しい始まりになってほしい」
コウスケ
「トウ子…」
私
「大丈夫。あなたと
この子がいるから、乗り越えられるわ」
コウスケ
「分かった。
その決断、俺は支持するよ」
私
「…」
コウスケ
「トウ子、大丈夫だよ。
娘には、俺たちという
最高の家族がいる。
あの子はトウ子と俺の子どもだ。
たくさんの愛情を注いで育てよう。
あの人たちのことは
もう気にしなくていいんだよ」
その夜、家に帰ってからも、
まだ胸の奥がモヤモヤしていた。
でも、コウスケと娘の寝顔を
見ていると、
少しずつ晴れていくのを感じた。
あれから1年が経った。
私たち家族の生活は、
穏やかな日常を取り戻していた。
仕事も順調で、娘の成長を
見守りながら、
充実した日々を過ごしている。
あの日以来、実家とは
一切連絡を取っていない。
最初の頃は、時々母からの着信が
あったが、それも次第に途絶えた。