先輩
「う~ん。普通に考えて、
トウ子さんがいないときに
旦那さんが女性を
連れ込んでるって線が
濃厚だよね」
私が薄々
感じていたことではある。
先輩
「触っていない、
知らないっていうのは、
恐らく嘘じゃないんだろうねぇ。
【自分は】触っていない。
でも、他の人間が
触ったかどうかは知らない。
本当のことを
全部言っていないだけだから
後ろめたさも
ないんじゃないかな」
私
「あ~…。やっぱり…。
先輩もそう思います?
どうしたらいいんでしょう」
先輩
「証拠を押さえるなら
映像が最強。
寝室にカメラを導入だよ」
私
「え?カメラ?
バレたりしません?」
先輩
「あなた、さっき寝室には
お互い入らない約束があるって
言っていたでしょう。
それを逆手に取るの。
もし
『なんでカメラがあるんだ?』
なんて言われようモンなら
『なんで部屋に入っているの!?』
って問い詰めるのよ!!」
私
「おぉ~!」
と拍手喝采をする私。
先輩「あなた、だいぶ
お酒が回ってるわね…。
カメラは安いものだとペット用の
見守りカメラもあるわよ。
デザインも可愛くて
ぬいぐるみや
ベ○マックスみたいな
プラの人形にでも混ぜておけば、
そんなに目立たないと思う」
持つべきものは
頼りがいのある先輩である。