突然の疲労感に襲われる。
私
「はぁ…もう帰って…
お願い。
もう二度と家にも来ないで。」
突然、軽い眩暈を感じ、よろめく。
マサナリ
「トウ子!!おい!
大丈夫か?」
父
「何があった!」
両親が駆けつけてきた。
私
「大丈夫…
ただ少し疲れただけ…」
両親が慌てて私を支える。
母
「病院!すぐに
病院に行きましょう」
私
「ごめん、ね..お母さん…」
母
「トウ子!大丈夫?
何言ってるの、
謝ることなんてないわ。
ほら、少し横になりなさい。
目を閉じて、ゆっくり深呼吸して。
落ち着いたら
病院に行きましょう。」
マサナリ
「俺も…」
父は無言で立ち上がり、
冷たい眼差しで
マサナリを見つめた。
そして、静かに
ドアの方を指さした。
マサナリ
「でも…
お、お義父さん!!」
私
「もう…帰って..」
眩暈と吐き気を
抑えながら、告げる。
そんな私を見た
彼は悲しそうな顔をしたた後
うなずいて立ち去った。
父が車を用意し、
急いで病院へ向かう。
車の中で、私は先ほどの出来事を
振り返っていた。
激しい感情に流されて、
赤ちゃんに負担をかけてしまった。
お腹を優しくさする。
これからは、この子のことを
第一に考えよう。
マサナリのことは、もう過去のこと。
病院に着くと、すぐに診察室に
案内された。
医師の表情を窺いながら、
私は不安で押しつぶされそうだった。