マサナリ
「トウ子…
本当にごめん…でも」
私
「黙って!もう聞きたくない。
あなたの言葉なんて…
もう信じられない!!」
マサナリ
「ちょっ!!待ってって!
俺は本当に反省してるんだよ。
もう二度と
こんなことはしない。だから…」
私
「だからって何?
許してくれって言うの?
あなた…どれだけ私が傷ついたか、
わかってる?」
マサナリ
「…」
私
「私は、この子のためにも
幸せな家庭を作りたかった。
でも、あなたはそれを壊した。
もう取り返しがつかないんだよ」
マサナリ
「トウ子、俺は…」
私
「もうやだ!聞きたくない。
あなたとは
一緒には暮らしたくない!
実家に戻るから。」
マサナリ
「は?え?ちょ、ちょっと
待ってくれ。そんな急に…」
私
「急じゃないでしょ?
1年以上も
裏切り続けてきたんだから」
マサナリ
「でも、
俺たち家族だろ…?」
私
「家族?
あなたの家族なんていないわ。
私とこの子は、
あなたなしでやっていくから」
そう言い切ると、車から降りた。
マサナリも慌てて降りてきたが、
私は振り向かずに
家の中へ入っていく。
私
「あなたは早く
カナミさんのところに戻れば?
話さなきゃいけないんでしょ?」
マサナリ
「トウ子、だから!
待ってくれって!なぁ?」
私
「…荷物をまとめるから、
邪魔しないで」
家に入り、急いで必要な荷物を
まとめ始めた。
マサナリは後をついてきて、
必死に説得を試みる。