ユウジは一気に顔色を失い、
硬直した。
私は、家を出る直前の
出来事を話して
あげる事にした。
出てゆく直前、妹さんが
心配で、最後の務めだと
思って顔を見に行った。
すると、彼女は目を
開けていたのだ。
急いでユウジを
呼ぼうとしたら、
彼女は弱々しく首を振り、
懸命に口を
ぱくぱく動かした。
何を言いたいのか、
私は耳を近づけた。
妹
「あの人…に…
言わない…で
命…が…」
私
「…!!命!?
え?それ…
どういう……こと」
一体何が起こってるの…?
妹
「わた…し…妹じゃ
ない…
あ、あの人の…妻」
とんでもない告白…だった。
彼女はなんと
前妻だったのだ。