モラハラ

離婚届を持った夫がゴミ袋に入れ私の荷物を入れ… 【15話】

 

ユウジは一気に顔色を失い、

硬直した。

私は、家を出る直前の

出来事を話して

あげる事にした。

出てゆく直前、妹さんが

心配で、最後の務めだと

思って顔を見に行った。

すると、彼女は目を

開けていたのだ。

急いでユウジを

呼ぼうとしたら、

彼女は弱々しく首を振り、

懸命に口を

ぱくぱく動かした。

何を言いたいのか、

私は耳を近づけた。

 

「あの人…に…

言わない…で

命…が…」

 

「…!!命!?

え?それ…

どういう……こと」

 

一体何が起こってるの…?

 

「わた…し…妹じゃ

ない…

あ、あの人の…妻」

 

とんでもない告白…だった。

彼女はなんと

前妻だったのだ。