胸が、嫌な感じで
どきどきと音を立て始めた。
私の予感は当たった。
ユウジは、私を家に
招き入れると、
真っ先に二階の奥へと
向かった。
その部屋を案内された瞬間、
私はぎょっとした。
((ええ!?
な、何!?
ちょ!!
この部屋!?))
普通の造りでは
なかったのだ。
監禁部屋とか、
そういう系統の危なさが
あるわけではないけど
しかし、一般の家では
見かけないだろう。
少なくとも私の実家には
無い。
まるで病室…だった。
広い…。
元は寝室だったのだろうが、
入院施設だと言っても
通じるほどに
設備は整っている。