モラハラ

離婚届を持った夫がゴミ袋に入れ私の荷物を入れ… 【6話】

 

胸が、嫌な感じで

どきどきと音を立て始めた。

私の予感は当たった。

ユウジは、私を家に

招き入れると、

真っ先に二階の奥へと

向かった。

その部屋を案内された瞬間、

私はぎょっとした。

((ええ!?

な、何!?

ちょ!!

この部屋!?))

普通の造りでは

なかったのだ。

監禁部屋とか、

そういう系統の危なさが

あるわけではないけど

しかし、一般の家では

見かけないだろう。

少なくとも私の実家には

無い。

まるで病室…だった。

広い…。

元は寝室だったのだろうが、

入院施設だと言っても

通じるほどに

設備は整っている。