モラハラ

離婚届を持った夫がゴミ袋に入れ私の荷物を入れ… 【5話】

 

ユウジが住んでいる家は、

まさに豪邸だった。

ここは東京ではない。

しかし100坪は下らない

敷地面積、

手入れが行き届いた庭、

立派な洋館仕立ての

二階建て家屋。

どう見ても「豪邸」以外の

何物でもなく、

地方であっても維持は

大変だろう。

驚いて、

息をのんでいる私に、

ユウジは笑いかけて来た。

ユウジ

「なぁに、

親父の持ち物だ」

「お父様の!?

あの…それじゃ」

もしかして同居!?

一瞬不安にかられた

私を見て、

ユウジはトレードマークの

豪快な笑い声をたてた。

ユウジ

「大丈夫、大丈夫。

うちの両親とは

同居しなくていい」

((?両親…「とは?))

言葉には出さなかったが、

少し引っかかる

言い方だと感じた。