まだ38歳なのに、
精力的な人物で、
起業したてのこの会社は、
上場企業だという
父親の会社から
独立したものだという。
この人物が、
夫みたいな男、
ユウジだった。
彼は、私が提出した履歴書と
身上書を見ながら、
動機を聞いてきた。
ユウジ
「バツ1予定?
そんなの
大した事じゃないよ。
オレなんか、自慢じゃないが
バツ3だよ」
豪快に
笑い飛ばしたものだった。
彼はとても陽気で、
私が抱えた事情にも
同情的だった。
ほぼ即決で、
採用を決めてくれた。
ユウジ
「俺を
頼ってくれていい、
これから頑張ってくれ」
彼は決断が早く、
仕事には厳しい。
別の一面としては、
社内イベントも
よく主催していた。