ユヅキ
「…このままで済むと
思わないでくださいね。」
いきなりスッとユヅキさんの
表情が変わった。
それに、驚いた夫が怯んだのか
夫
「っは？な、なんだと…？！」
と少し噛んでいた(笑)
ユヅキ
「この事は、
あなたの勤務先に
伝えさせていただきますね。
あ…ちなみに本社にもです。」
夫
「おいおい！
や、やめてくれよ！
そんなことしたら、お前だって
恥かくんだぞ！！！！」
ユヅキ
「だから何？
もう、どうでもいいです。」
夫
「ちょ、ちょっと落ち着けって！
悪かったって！！
あれはウ、嘘！
面倒臭いなんて思ってないよ！
俺と結婚したいんだろ？
だったら、連絡したら
クビになって生活できないって！！
マジで落ち着けよ！！な！！」
もう、何を言っても
動じないユヅキさん…
怒りが頂点までいったんだろうね。
女性を怒らせると怖いんだよ？
肝に銘じておけ！！！
夫が慌てふためいている傍らで、
義母がユヅキさん両親に
詰め寄られてた。
ユヅキ父
「親として、
なぜあなたが積極的に浮気を
助長しようとしているのか
私たちは、理解できません！」
ユヅキ母
「あなたたちのせいで、
娘が不倫という非道な行為に
走ってしまったんですよ！
どう責任を取るおつもりですか？」
義母
「責任？何の責任ですか？
私は息子に素晴らしいお嫁さんを
迎えたかっただけですよ。
でも、ほら？今の嫁は親を親とも
思わない、身勝手な女ですからね！
孫の顔も見せてくれないし、
夫のこともほったらかし…だから
外で優しくされた女性に
心が動いても当然よ！」
ユヅキ父
「それはあなたの
都合でしょう！だからといって
既婚者であることを隠していた理由
にはならないでしょう。」
義母
「だからタカオも
言っていた通り、お嬢さんと
結婚する前に離婚していれば
何の問題にもなりませんでした！
この自己中心的な嫁が
シャシャリ出てこなければ…」
「上手くいったのに」
と小声で言ったのを
私は聞き逃さなかった。
