私
「こんなダメダメなお兄ちゃんの
どこを好きになったんですか?」
ユヅキ
「最初は、
一目惚れだったんです。
でも、お話していくうちに
とても素敵な人だなって思って…
誰に対しても親切ですし、
大人の男性で…聡明で…
こんな完璧な方が独身だなんて…
最初は驚きました(笑)」
私
「完璧な…独身ですか…」
と夫に聞こえるように
夫の目を見てぼそっと呟く。
夫は私に
もうやめろ!というような
視線を送ってきた。
まぁ…やめないけど(笑)
私
「そんな完璧な男性が
この歳まで独身なのは
少し疑ってみた方がいいんじゃ…」
義母
「あなた!!何言ってるの!?
タカオが独身なのは、
仕事に熱中しすぎちゃったからよ!
何かあるなんて
ゲスな勘繰り辞めて頂戴!!」
あまりにムチュコタンラブが
強すぎて、私が娘だって
設定をすっかり
忘れてブチ切れた義母。
いきなり豹変した義母を見て
不倫相手の両親が
ポカンとした顔をしてる。
まだまだ、これからだよ?(笑)
私「もう!お義母さん。
お兄ちゃん好きな事は
十分わかったって(笑)
いきなり怒ったからユヅキさんの
ご両親驚いてるよ?
…娘たちにも優しくしてほしいな」
義母
「は?む、娘…たち?」
ヤヨイ
「こんばんは!」
姉が満面笑みを浮かべながら
襖を開けて登場した。