そんなこと私が聞きたいよ。
なんでこんな事になってるの?
もしかしたら…と
ふと頭に浮かんだのは義母だ。
義母は、結婚当初から
私のことが気に入らないらしい。
大事なひとり息子である夫を
私に取られたと
思っているんだろう。
それと、私たちの場合、
孫の顔も見せられていない。
それが1番の原因じゃないかな。
って思う。
子どもをまだ作らないと
決めた事は、夫との共通認識。
けど、義母の不満の矛先は
全て私に向いているというわけだ。
義実家へ行くたびに
孫はまだか!
攻撃がすごかったもんな。
だから私は
義実家に行かなくなった。
…義母の中で私は
いらない存在になったって事かな…
私
「これは私の憶測なんだけど…
義母は私より、
自分の願いを叶えるために、
早く孫を産んでくれる若い子を、
息子の嫁に
迎える魂胆なんだと思うんだ…」
ヤヨイ
「もし…それが、
本当だとしたら最低な事」
私
「あの義母ならね。
あり得るから怖いんだよ。
タカオが先に彼女を作ったのか…
それとも…義母の差金なのか。
あの親子…何考えているのか
さっぱりわからない」
この時点でタカオへの
私の気持ちは冷めていた。
私の憶測は、少なからず
当たっていると思う。
どちらかが始めたにせよ、
子離れできない母親、
親離れできていない息子に
興味はない。
私
「私と離婚をするとしたって、
先に彼女を作るって
順序が間違ってる。」
ヤヨイ
「人間として最低な行為だと
あの親子は思わないのか!」
私と姉は沸々と
怒りを募らせていった。