正直、姉の報告を冷静に
受け取ることができない。
なぜ?どうして?
と繰り返し頭のかなに浮かぶ疑問。
ヤヨイ
「ビル6階の会席料理屋へ
入店した模様。
私も入って確認する。
そうだ、トウ子…
あなたも来なさい!
店の名前は…会席料理Tofu
だからね!」
そんなところに
行きたくない…
けど、本当なのかどうか
自分の目で確認したい。
色々な葛藤があったけど、
私は姉の元へ向かう事に決めた。
ドキドキと
大きな心臓音がうるさかった…
呼び出されたビルに到着。
姉から、夫たちが座敷に
入っていったと報告を受けた。
いつから…いつからタカオは
私を裏切っていたんだろう…
今日が初めてなの?
それとも、もっとずっと前から?
姉と一緒にその座席を覗くと
何これ?どういう事?
と驚くべき状態だった…
その座敷には、
タカオと女…だけでなかった。
夫の母…つまり義母と、
同じ年恰好の男女、
きっと彼女?の両親だろう。
姉はその不自然さに
しきりに首をかしげているが、
私は既視感がぬぐえない。
私
「ねぇ…お姉ちゃん。
これって、顔合わせじゃない?」
ヤヨイ
「え…?顔合わせ?
それっておかしくない?
タカオくんと、離…婚したの?」
私
「…してない」
ヤヨイ
「だとしたらなんで?
意味がわからない…
何が起きてるの?」