ヤヨイ
「…課外特別講習
やってるとか?
秘密の個人レッスンってやつ?」
私
「ん?何言ってるの?
ちょっと…
意味がわからないんだけど」
ボソボソ1人で何かを言ってる姉。
ちょっと怖い…
すると急に大声になって
ヤヨイ
「タカオ君が
私の前を若い子と手つないで
仲良く歩いてるんだよ!」
姉の言っていることが
理解できなかった。
頭を石で殴られた気がした…
付き合い当初みたいな熱量は
今は確かにない。
けど、夫のことを愛していたから
他の女性に感情があったとは
全く思ってもいなかった。
ヤヨイ
「とりあえず、タカオ君の
後をつけてみる。
詳細はLINEで送るね」
そういうと、姉は電話を切った。
そして、リアルタイムの画像と
報告がどんどんLINEで
送られてきた。
ヤヨイ
「マルタイは現在、
駅南口改札を通過。
女は20代前半。
黒の上着にイエローのスカート姿、
髪はショート…」
ヤヨイ
「現在大通りを南下中。
女の方から男の腕に
抱き着く形で密着。
そのまま右脇商業ビル入る模様。
こちらもビルへ入ります。」
逐一報告を送って来る姉。