人を人とも
思わないような人を人とも
思わないような
ありえない展開に、
私は空いた口が
塞がらなかった。
夫への愛情が
一気に冷め、どうにかして
復讐してやれないか、
そのことだけで
頭がいっぱいになった。
そしてその頭に
ひとつの案が浮かんだ。
そしてそれを実行する
ために表面上は
おとなしく離婚に
応じることにした。
私
「…わかった。
これ以上何かを言っても
無駄みたいだね。
しょうがないよね。
離婚するよ。…でもね、
ひとつだけ
条件があるんだ。
その相手の女性と
きっちり話を
させてもらいたい」
私の言葉に夫は
渋っていた。
私
「大人しく離婚に
応じるって言ってる
んだけど不満なの?
その人と話をする
権利…あるはずだよ?」