夫は口には
出さなかったものの、
既に子供を諦めている
ような節があり、私が要求
するから応じるという
ような感じだった。
そしてその頃から義母が
私に対して強烈な
嫁いびりを
するようになってきた。
義母
「こんな子供も
作れないような
出来損ないを嫁に
貰うんじゃなかったよ!
こんなんじゃ
ただ飯ぐらいの寄生虫を
家に置いて
やってるようなもんだよ」
義母は私の顔を見るたびに
子供を作れないことを
罵倒してきた。
…私は耐えた。
夫との仲は年々
冷えていったが、
子供が生まれていれば
全てをやり直すことが
できると思っていたのだ。
それからさらに5年、
私が38歳になった時に
ようやく初めての子供を
授かることができた。
結婚当初のころに、
思い描いていた将来とは
大きく変わってしまった。