夫
「デブスになった
だけじゃなく、性格まで
ねじ曲がったんだな!
俺は間違ってなかった。
サリイと
第2の人生をやり直す!」
サリイ
「ええ、私も
ナオフミさんと幸せな人生を
歩めるなんて夢みたい」
さっきまで私への憎悪で
歪んでいた2人の顔だが、
今は
バカップルそのものである。
20代の女の子はともかく、
50手前のオッサンが
バカップルの片割れに
なっているのは
見ていてキツイ。
さてさて、そろそろ
サリイちゅわ~んには
現実を見てもらおう。
私
「あっつあっつのところ
邪魔して悪いけど、
そのヅラ、
ナオフミのだから」
夫
「!」
サリイ
「はいはい、
お疲れさまです~。
もう少しましな
嘘ついてくださいよww」
通話を切ろうとする
サリイを制する私。
私
「嘘だと思うなら、
ナオフミの頭の毛を
引っ張ってみればいいよ。
すぐわかるから」
夫
「っお、おい、やめっろ」
私
「髪の毛くらい
イジらせてあげればいいのに。
大事な大事な彼女でしょ?」
夫
「おい、煽るな」
急に顔色を悪くし、
真顔になった夫にサリイは
違和感を覚えたようだ。