モラハラ

私の容姿を馬鹿にする夫【12話】

 

「デブスになった

だけじゃなく、性格まで

ねじ曲がったんだな!

俺は間違ってなかった。

 

サリイと

第2の人生をやり直す!」

 

サリイ

「ええ、私も

ナオフミさんと幸せな人生を

歩めるなんて夢みたい」

 

さっきまで私への憎悪で

歪んでいた2人の顔だが、

今は

バカップルそのものである。

 

20代の女の子はともかく、

50手前のオッサンが

バカップルの片割れに

なっているのは

見ていてキツイ。

 

さてさて、そろそろ

サリイちゅわ~んには

現実を見てもらおう。

 

「あっつあっつのところ

邪魔して悪いけど、

そのヅラ、

ナオフミのだから」

 

「!」

 

サリイ

「はいはい、

お疲れさまです~。

 

もう少しましな

嘘ついてくださいよww」

 

通話を切ろうとする

サリイを制する私。

 

「嘘だと思うなら、

ナオフミの頭の毛を

引っ張ってみればいいよ。

すぐわかるから」

 

「っお、おい、やめっろ」

 

「髪の毛くらい

イジらせてあげればいいのに。

大事な大事な彼女でしょ?」

 

「おい、煽るな」

 

急に顔色を悪くし、

真顔になった夫にサリイは

違和感を覚えたようだ。