モラハラ

私の容姿を馬鹿にする夫【8話】

 

「まあ!いつも主人が

大変お世話になっております。

 

妊娠中の私に代わり、

下半身のお世話まで

任せきりになってしまって。

私、夜のお店って

詳しくなくって!

 

キャバクラってそういう

サービスもあるって

初めて知りました!

だからこんなに

男性ばっかりなんですね!

勉強になりました!

あ、今日は主人に代わって

お礼に来ただけですので。

じゃ、これで」

 

騒然とする店内。

 

ママらしき人が悲鳴に近い声で

サリイの名前を

叫んでいたけど、シラネ。

 

重いお腹を抱えて帰る途中、

ひっきりなしに夫からスマホに

着信があった。

 

私が乗り込んだのをサリイが

チクったんだと思う。

 

そのまま無視して帰宅。

 

玄関を開けると、

鬼の形相の夫が

仁王立ちしていた。

 

「お、おま、おま!

サリイの所に行ったのか!」

 

「そうだけど?」

 

「何しに行ったんだよ!?」

 

「え?主人の下半身の

お世話をしてくれて

ありがとうございますって

伝えただけよ」

 

「ふざけんなー!」

 

大声を上げる夫。