モラハラ

私の容姿を馬鹿にする夫【6話】

 

私はそっと夫の枕元にスマホを

置いて、我に返った。

 

私、なんでこんな奴の心を

取り戻そうと

焦ってたんだろうって。

 

若い女目当てのオッサンと、

オッサンの金目当ての若い女。

ある意味

お似合いなのかもしれない。

 

そんなお似合いの2人が

いつまでも結ばれないなんて、

可哀想。

 

私は潔く身を引く決心をした。

 

もちろん、

仕返しのハッピーセットは

忘れずに追加しておく。

 

予定を変更して実家近くの

産院を押さえ、弁護士会館の

有料相談に申し込み、

様々なアドバイスをもらった。

 

相性が良さそうな

先生だったので即申込み。

 

家の中の荷物をまとめ、

実家に送る。

 

優先順位はすぐに

使わない物から。

 

身の回り品はキャリーケースに

まとめていつでも家を

出られる準備をした。

 

こうして着々と準備を進めた

私は最終段階へと突き進んだ。

ここでサレ妻がやって

盛り上がることといえば、

そう。

 

浮気相手への凸である。

 

サリイの勤める店舗はすぐに

特定できた。

 

LINEのトークに

十分すぎるほど、店の情報を

載せていたからだ。