ヨシキに見つからないよう
に忍び足で家に入ろうと
すると、車庫の方から
何やら女の声が
聞こえてきた。
カリン
「三連休ずっと
奥さんいないなんて
すごいラッキーじゃない?
でもさぁ突然帰って
来たりしないの?」
ヨシキ
「全然大丈夫だよ。
あいつは仕事一筋の
堅物人間だからね。
まあおかげで俺は
こうやって可愛いカリンと
楽しい休日を
過ごせるんだから
少しは感謝しないとな」
はあ…なんたることだ…
まるで私のことを
都合のいいATMみたいな
扱いにしている。
心のどこかでは
こんな状況になってまでも
何かの誤解であってほしい
という想いを
持っていたのだが
今のヨシキの言葉を
聞いて完全に気持ちが
冷めてしまった。
私はその場で車庫の
シャッターをノックし…
私
「仕事一筋の
堅物人間で悪かったね!」
と言ってやったすると
中からは
ヨシキ
「え!ちょ、え?
し、仕事のはずじゃ
なかったのか!?」
とヨシキの慌てる声が
聞こえる。
そしてさらに…