浮気

出張で3日間家を開けると伝えると…おしゃれをしてどこかへ行く夫【4話】

 

正直、お互い効果の無い

治療を何年も続けていて

疲れきっていた

ところもあった。

辞め時が見つかったことは

良かったと言えるかも

しれないねという

結論になり、

子供を諦めたことで

それまで貯めていた貯金を

切り崩しながら

生活することができた。

しかしこの時から

私とヨシキの関係は

変わっていった。

私はそれまで同様

フルタイムで仕事を

していたのだが、

ヨシキはなかなか再就職

しようとせず代わりに

家の事を

するようになった。

元々、料理や掃除も

苦にならないタイプだった

ので女の私よりも家事に

向いていた。

仕事が終わってから

帰宅すると家の中は

綺麗に片付いていて、

私が帰ってくるタイミング

を見計らって出来立ての

ご飯を用意して

待ってくれていた。

共働きだった時は

どちらか先に帰った方が

ご飯を作るということに

していたのだが、

ヨシキの方が帰宅時間が

遅いのがほとんど

だったので、ほぼ毎日私が

晩御飯を作っていた。

正直なところ、私は料理が

あまり好きではなくて、

それも結構苦痛に

なっていたので、

ヨシキが家の事を

やってくれるようになって

からはとても楽になった。

そしてこの頃から、

私が外でお金を稼ぎ

ヨシキが家の事を

やるという関係性が

出来上がった。