そんな私の心境を
代弁するかのように
怒り狂ったのが義母だった。
義母
「え!?1回!?
何言ってるのよ。
この期に及んで嘘をつくなんて、
やっぱり反省も
何もあったもんじゃないわね!
私、少なくとも
アンタたちがあの宿泊施設に
入って行くのをこの1カ月で
4、5回は確認してるのよ!?
証拠も
たんまりあるんですからね!」
有無を言わさず、
証拠の写真や動画、
録音を披露する義母。
なんで全部持ってきてるの(笑)
天然義母の用意周到さに
思わず痛みも忘れて
突っ込みたくなってしまった。
一方、夫とアイリは嘘が通じないと
わかって大慌て。
夫
「お、俺が悪かった。
アイリの相談に乗るつもりで、
なぜかそんな流れに…。
意思が弱い俺が
本当にいけないんだ」
アイリ
「本当に最初は
相談しようとしただけなのよ!
だけど、キョウヤさんに迫られて
無理やり…ね、
私の細腕じゃ抵抗できないの、
トウ子ちゃんならわかるよね?
逃げられなくて仕方なく…
だったんだよ?」
じゃ、警察行けよ。
そう思った時、
義母
「それなら、警察で息子に
襲われたって
訴えればいいじゃない。
止めないわよ?」
と義母、またもや
私の心の声を代弁してくれた。