浮気

臨月の私を放置。ド天然義母が張り切った結果【2】

 

天然だって気づく前は私は

義母が苦手だったが、

もう慣れてしまったため無邪気な人

だと思うことにしている。

 

「手を…繋いでたんですか?」

 

義母

「そうよぉ!やんなっちゃう!

トウ子ちゃん、

これ…きな臭いと思わない?」

 

確かに、妻帯者が妻以外の

大人の女性と手を繋いで歩くなど、

よほどのことが

なければないだろう。

 

しかし、夫が妊娠中の妻を

放っておいて外で女と

浮気をする人間だとは

思いたくない気持ちもあった。

 

「確かに変ですよね…。

私、ちょっとスマホとか調べて…」

 

私が言い終わらないうちに、

義母がかぶせてきた。

 

義母

「そんな呑気じゃダメよ!

ここはキッチリ調べ上げて、

白黒はっきりさせないと!

 

妊娠中のトウ子ちゃんに

心配をかけるなんて、

そもそも言語道断だわ!」

 

なぜか私以上に

ヒートアップしている義母。

私は若干引き気味だ。

 

義母

「キョウヤの行動をきちんと

見張らないと!

 

あ、トウ子ちゃんは家で

大人しくしていてね。

大事な時期だから」

 

「そうすると探偵にでも

依頼する形になりますか?」

 

随分と思い切ったことを

するのだな、と思っていたら

義母の提案は

予想の斜め上を行くものだった。