このメンバーの中には
私の他に夫も入っていた。
というか、夫が2次会に
参加すると挙手していたので
私もついて行ったのだ。
部屋に入るとさっそく夫は
1番手で持ち歌を歌い始める。
私は敢えて一番離れた席に
座って、気持ちよさそうに
歌い上げる夫と、その夫に
野次を飛ばしている
男性社員たちを
静かに見守っていた。
夫が歌い終わると、
今度は半年ほど前に入社した
パート社員・ナツメが
マイクを握った。
定番のデュエットの
イントロが流れる中、
ナツメ
「一緒に
歌ってくれる人~」
と相方を募集。
フミヤ
「はいはーい!
俺が歌う~!」
とすかさず夫は立候補。
2人仲良く
熱愛ソングを歌いあげる。
時々、視線を
交わし合う様子に、
酔った男性陣は
男性同僚
「ヒューヒュー、
アッツイねぇ」
と野次を飛ばしていた。
曲が終わっても隣同士に
夫とナツメは座り、
ナツメは少し夫に
しなだれかかるような様子も
見せていた。
男性同僚
「よ!浮気者!
モテる男は
つらいってやつ~?」
というからかいに、夫は
フミヤ
「おい!」
と口では怒りながらも
満更でもない様子。