そうこうしているうちに
会社は繁忙期を乗り越え、
おつかれさま会と
歓送迎会を兼ねた
飲み会が開かれることに。
正社員だけではなく
パートさんや
アルバイトの学生を含め、
50人ほどの
大掛かりなものになった。
最初は部署ごとに固まって
座っていた社員たち。
社長や幹部に挨拶に
まわりながら雑談も楽しみ、
だんだんと打ち解けてきた。
その筆頭は夫だった。
彼のこういう
卒のない行動だけは
大いに見習いたいと思う。
私も初めましての人やお世話に
なった人たちと
会話を交わしていた。
宴もたけなわという頃、
出来上がった社長が、
社長
「この辺で目の上の
タンコブなジジイどもは
退散します!
お若い方たちは
まだ楽しんでいてください!
くれぐれも
飲み過ぎにだけは注意して!」
と超絶ホワイトな発言をして、
上司たちとともに支払いを
済ませて会場を後にした。
従業員たちは
やんややんやの喝采で
お偉方を見送ると、
有志15人ほどで
2次会に移動した。
この人数で2次会といったら
カラオケだ。
15人だとパーティールームに
なるが、運よく
滑り込むことができた。