私
「家族の?
あれは私の、私だけの
お金ですけど?
祖母が私宛に残した遺産は
私の物であって、アナタのものには
なりません!」
夫
「…」
私
「はあ。離婚するとはいえ、
娘の父親を泥棒にしないように
配慮しただけなのに、
この言いがかりのつけよう。
恥ずかしいと思わないの?」
夫、顔真っ赤にしてプルプル。
私
「祖母の遺産はきちんと使い道を
考えています。浪費だなんて、
アナタと一緒にしないでくださる?
あと、そんな残高の通帳、
要らないでしょ?
名義は私なんだし、もう返して」
夫
「嫌だ!財産分与だ!
お前が貯金を出来たのは、
俺が生活費を出していたからだ!
共有財産になる!」
どこでそんな知恵をつけたのか。
でも、私が
こんなポンコツ中年オヤジに
負けるとでもお思いか。
私
「残念でした。
何度も言っているように、
祖母からの遺産は私だけの物。
アキナにすら今は権利がないの。
それから、移した先に元から貯めて
あるお金は私が子どもの時から
結婚するまでに貯めたお金なの。
これもあなたには
関係ないお金だから、
財産分与の対象外。
私だけの物。
最後に、生活費は折半していたし、
アナタはそれ以外のお金を
自分のためだけに浪費してた。
私は貯金してた。その違いだけ。
わかる?あなたは名義のお金に、
権利なんて1つもないの!」
私
「もし、どうしても
分与するって言うのなら
あなたのヘソクリも、
隠し持ってるブランド品や
ガジェットも、全部分与の対象に
するからね!」