それに、夫が持っていった通帳の
口座はだいぶ前にペーパーレスで
管理していたから、
通帳自体の記帳は
しばらくしていなかった。
通帳は最後のページまで
記帳されていたけど、
繰り越しもしてなかった。
だからこそ、高額な預金が
その通帳に残っているように夫には
見えてしまったんだ。
まあ、最終記帳日をちゃんと
確認していたら、
ちょっと古い記録では?
っていう疑問くらい
持ったはずなんだけど(笑)
そういうところで
気が回らないから、
いつまで経っても
うだつがあがらないんだよなあって
私が呆れても仕方ないと思う。
私があっさり通帳を手放したのも、
残高8円なのを知っていたから。
別に8円ごとき
どうとでもなれって感じだったし、
ATMの種類によっては
小銭の引き出しが出来なくて
窓口業務になったりするからね。
ちょっとした
嫌がらせという点では、
ナナコの思い込みは
間違っていない(笑)
私
「預金額1桁の口座の通帳で
あまりに嬉しそうだったから、
何をするんだろうって
思っていただけよ」
夫
「騙したのか!?」
ナナコ
「ヒロノリ、通帳のことを
全く把握してなかったの?
話が違う!」
夫
「お前の金!お前の
ばあちゃんの葬式の後に
入って来た金!
あれはどうしたんだよ?
勝手に使い込んだのか!
家族の金を!?」