元夫
「今後、お互いの病状が
進行して子どもを
持てなかったとしても、
俺はもう2度とキヌ子を
見捨てないよ」
などと言い出す。
これに対して義両親は
元義母
「ちょっと!!
そんな甘い考えだから
あの嫁にもいいように
利用されたんでしょうが!」
元義父
「男なら
もっとビシッとせんか!」
と反発して、内ゲバ発生。
私の両親がこの意味不明な
状況に耐えきれなくなり、
ついに雷を落とした。
母
「さっきから黙って
聞いていれば言いたい放題!
うちの娘はアンタたちの
オモチャじゃない!」
自作のオカンアートを
手当たり次第に元夫一家に
投げつける母。
父
「うちの娘はお前らのために
手術をしたんじゃない!
この、人非人どもが!」
ちゃぶ台返しならぬ
テーブル返しを披露する父。
湯呑とお茶請けが散乱する。
元夫一家がうちの両親を
落ち着かせようと試みるも、
全くの逆効果。
母はキッチンから塩を袋ごと
抱えてきたし、
父は愛用の木刀を
持ち出してきた。
元義母
「お、お暇した方が
いいかしら?」
ヲホホホホと乾いた
笑い声を出す義母。
私は目の前の展開に
ついて行けず、今の隅で
ボケッと両親の暴れっぷりを
見つめているしか
できなかった。