私とリコが実家に帰って
3日も経ってから、
夫はようやく連絡をしてきた。
ちょっと拗ねただけだと
思ったんだろう。
そんな生易しい程度で、
完治していない娘を
巻き込むわけがないのに。
連絡を寄こしてきた第一声は…
リョウ
「助けてくれ!
熱が39度近く出て動けないんだ」
…だった。
…ハァ?
私の大事なリコは
同じくらいの熱を出したとき、
アンタにほったらかしに
されたんですけどぉ!?
リョウ
「立つこともできず、
トイレに行くのがやっとなんだ。
食事も碌に取れていなくて…」
…ハァ?
私の愛しいリコは、
高熱と戦わなきゃいけないのに、
お前が放り出したせいで
食事を抜くはめに
なったんですけどぉ!?
リョウ
「もしかしたら、
リコのおたふく風邪を
もらったのかもしれない。
耳の下が腫れてきた…」
構ってほしかったのか、
ご丁寧に体温計の測定結果を
写真で送りつけてきた。
鼻で笑うしかないでしょ(笑)。