モラハラ

病院なんて大袈裟すぎると熱のある娘を放置して外出した夫… 【3話】

 

保育士

「お仕事ですもの、
 
そういうこともありますよ~。」

 

ってニコニコと、

慣れたように

流してくれたのが救いだった。

保育士さんの対応で

ほんの少しだけホッとしたが…

帰宅した夫が、ま~最悪だった。

なんと、泥酔して帰って来た!

土壇場で娘を放り出して、

飲みに行ったってことだよね。

 

キヌ子

「ちょっと!
 
仕事って言っておいて、
 
飲んで帰ってきたわけ?」

 

リョウ

「せっかくの
 
部長の誘いを断るわけには

いかないだろ~?
 
いや~、部長も部下を連れて

飲むのが好きだから、

困っちゃうよな~」

 

…なんて、

ちっとも困っていない様子で

ほざくのが神経を逆なでした。

困るのは私と娘のほうなんですけど!!

 

キヌ子

「忙しいって、
 
仕事のことじゃなかったのね!
 
リコを放り出してよくもまぁ…」

 

リョウ

「男にとっては

飲みも立派な仕事なんだぞ!
 
リコを放り出して、だと!?
 
人聞きが悪いな。
 
お前に伝えたんだから、
 
それで十分じゃないか」

 

私の抗議にムッとしたのか、

呂律の回っていない口調で

食い気味に反論してきた。

その後もブチブチ文句を

ぶち上げていたけど、

酔っ払いの相手なんてしても

無駄だと思って無視していた。

無視を続けていたら、

夫は勝手にリビングのソファに

沈んで寝てた(笑)。

なにより、

私たちの言い争う声で

リコが起きてこなかったのは

幸いだった。