保育士
「お仕事ですもの、
そういうこともありますよ~。」
ってニコニコと、
慣れたように
流してくれたのが救いだった。
保育士さんの対応で
ほんの少しだけホッとしたが…
帰宅した夫が、ま~最悪だった。
なんと、泥酔して帰って来た!
土壇場で娘を放り出して、
飲みに行ったってことだよね。
キヌ子
「ちょっと!
仕事って言っておいて、
飲んで帰ってきたわけ?」
リョウ
「せっかくの
部長の誘いを断るわけには
いかないだろ~?
いや~、部長も部下を連れて
飲むのが好きだから、
困っちゃうよな~」
…なんて、
ちっとも困っていない様子で
ほざくのが神経を逆なでした。
困るのは私と娘のほうなんですけど!!
キヌ子
「忙しいって、
仕事のことじゃなかったのね!
リコを放り出してよくもまぁ…」
リョウ
「男にとっては
飲みも立派な仕事なんだぞ!
リコを放り出して、だと!?
人聞きが悪いな。
お前に伝えたんだから、
それで十分じゃないか」
私の抗議にムッとしたのか、
呂律の回っていない口調で
食い気味に反論してきた。
その後もブチブチ文句を
ぶち上げていたけど、
酔っ払いの相手なんてしても
無駄だと思って無視していた。
無視を続けていたら、
夫は勝手にリビングのソファに
沈んで寝てた(笑)。
なにより、
私たちの言い争う声で
リコが起きてこなかったのは
幸いだった。