私は【それじゃわからん】
と説明を求めると、
ユリエ
「あんたと離婚したのに、
トウマは私と
結婚する気がないって言うのよ!?
詐欺なの?
ねぇ、結婚詐欺なの!?」
とまた喚く。
よくもそれだけ大声で叫べるよなー
って、感心してしまった。
ユリエ
「絶対にあんたのせいでしょ!」
私
「どうしてそうなるの…」
呆れて思わず呟いてしまったのだが、
ユリエは聞き逃さなかったようだ。
ユリエ
「とぼけんじゃないわよ!
絶対にあんたが私の悪口を
トウマに吹き込んだんでしょ!」
と、決めつけて騒ぐ。
私
「本当に私とはもう関係のないことです。
あなたとトウマさんの方で
話をつけてください。
私を巻き込まないでください
ご近所にも迷惑ですので、
2度と来ないでください」
ストレートに言ってしまった。
ユリエ、ファッビョーン!!
いくらガタイの良い父でも、
相手が細身で、
しかも若い女性となると
実力行使はマズい。
ボクシングの元プロで、
現役のトレーナーだからこそ、
過剰な力は振るえないのだ。
父の威圧感が牽制にならないとしたら
どうすべきか…。