元夫の実家凸の前は、
結構な頻度で元夫からの着信があった。
しかし父による撃退の後はピタリと止み
慰謝料と養育費の取り決めと振り込みも
ある程度、目処が立った。
これで一件落着かと思いきや、
奴が現れた。
メンヘラユリエだ。
私と元夫がかつて住んでいた家は、
私の実家からそんなに離れていない。
だって息子が幼稚園を転園しなくても
通える範囲なのだから。
夫はかつて、ユリエに
私の実家が近いことや
あろうことか町名すら
伝えてしまっていたらしい。
それを頼りに実家を特定したのだから
恐れ入る。
いや、マジで怖かった。
メンヘラあるあるなのか、
実家の前で喚くユリエ。
たまたま家にいた父が
父
「お父さんを頼りなさい」
そう言ってくれたので、
お言葉に甘えることにした。
玄関から出てきた私を見て
つかみかかろうかという勢いで
向かってきたユリエは、
背後の父に気づくと急に
トーンダウンしてしまった。
しかし、ユリエは
不屈の精神を持っていたようだ。
気を取り直したのか、
ユリエ
「ちょっと!あんたトウマに
何を吹き込んだのよ!?」
と早速キレ出した。