私
「家に突撃して私に
【あなたと別れろって迫る女】
そして、
【精神を病んでいて〇殺を
仄めかすような危険な女】に
レンが何かされるかもって
思わなかったの!?」
夫は黙ってしまった。
私
「息子を危険な目に遭わせても
平気な人とは一緒にやっていけません」
静かに言うと夫は目を丸くした。
トウマ
「ま、待ってくれよ!
今までのことは全部謝る。
キヌ子しか俺にはいないんだ!
頼む、別れるなんて言うな!
ユリエのことは
きちんと清算するから!」
と、縋りつく夫。
私は
私
「その必要はないわよ。
ユリエさんと末永くお幸せに」
と告げた。
トウマ
「は?え?」
混乱する夫に
私
「あなたの希望を叶えてあげたのよ。
もう離婚届は出したわ。
あなたと私はもう他人なの」
そう冷たく言い放つと
それまで懇願して
情けない態度を晒していた
夫の態度が豹変した。
トウマ
「なんだと!?
なんて勝手なことをするんだ!
一緒に離婚を取り消しに行こう!」
と、無理矢理私の腕を引っ張り出した。