板長「お品はあずかっていましたがね。
私も詳しくはよく分からないんですよ。
こちらのお言いつけだとしか伺わなくて」
実父「じゃあ、
詳しいお話を伺いましょうか」
職人かたぎの父は、
義母のやった事を、
絶対に許さないだろう。
私の予想は当たった。
どう見てもお仕込みの範囲を超えている、
大事な行事のじゃまをした、等々。
義母が、
義実家を追放されるのに、
十分だった。
棚からぼたもちかなぁ。
義実家の騒ぎは、
当事者達に任せて、
私は夫や子供たちと、
夕食を囲んだ。
行事どころじゃなく、
また仕切り直しという事になって、
私はあずかって貰っていた大量の
料理を持ち帰った。
作り直しを命じられると予想して、
品数も量も少し多めに作っていたので、
夕食は軽い宴会状態になっている。
たなぼたで手に入れた、
義母との永久絶縁を祝う会かな?
まあいいや。うん、美味しい。