嫁いびりが大好きな義母が親戚の集まりで『まずい料理作るな!』と、料理を捨てた結果… 【15話】

 

もう仰天だ。 

厨房に割り当てが無い私が、

料理を置けるはずなどない。 

仕事に参加する前、

すべて冷蔵庫に収めさせてもらっている。 

板長だけだ、

私の飛び入りを知っているのは。 

 

料理を捨てたという、

この業界の者にとっては、

聞き捨てならない重大な言葉が飛び出したので、

仕事に集まった親戚一同は、

目も耳も、

こちらに集中させている。 

その気配を感じつつ、

私も声をうわずらせた。 

 

私「私の

料理ではないですよ、それ」 

義母「え。はあ?」 

私「私、今日は仕事です。 

お義母様、仕事をご存じですよね」 

 

知らないとは言わせない。 

それこそ、何年、

うちと親戚付き合いしてきたというのだ。 

私の何倍も長いのだから、

仕事の意味が分からないなど、

義母が言い訳しても

誰一人として納得しないだろう。