モラハラ

彼氏からのプロポーズ…その後、とんでもないことに【16話】

 

ハヤテ母

「でも、

そちらの条件を受け入れれば、

結婚は

してくださるのでしょう?」

 

逆ギレよりはマシだけど、

やっぱり思考がぶっ飛んでた。

ここで黙って成り行きを

見守っていた父が、キレた。

 

「結婚前から平気で

浮気をするようなクズに!

誰が大事な1人娘を

渡すものか!

貴様ら、2度とうちの敷居を

跨ぐなああああ!!」

 

父の剣幕にハヤテと母親は

慌てて我が家を

飛び出していった。

 

こうして私たちの婚約を巡る

騒動は無事に幕を閉じた。

 

結局、婚約していたかどうかは

微妙なカンジなので

ハヤテからの慰謝料は

雀の涙ほどしか取れなかった。

 

けれど、会社では私に

プロポーズをすると

触れ回っていたから、

婚約破棄になったこと、

その原因が浮気であることは

すぐに噂になってしまった。

 

ハヤテを可愛がっていた

上司も、同じ会社の女性に

酷い仕打ちをする部下に

目を掛けることはなくなった。