モラハラ

彼氏からのプロポーズ…その後、とんでもないことに【15話】

 

ワタナベ

「そういうわけですので、

こちらの話し合いに

同席させていただきます。

単刀直入にお伺いしますが、

ハヤテさん。

キヌ子さんの他に、今交際を

している女性がいますね?」

 

ハヤテ

「え?い…い、一体、

何の話だか?」

 

必死に

誤魔化そうとしているが、

噴き出す汗は止まらない。

 

「誤魔化そうったって

そうはいかないわよ。

興信所に調べてもらって、

証拠はあがってるんだから」

 

私はそう言いながら、

ハヤテと女性のデートや

密会の写真をドバーッと

テーブルの上に並べていった。

 

「会社では私達の関係は

公認だったから、まさか

後輩社員と浮気してるなんて

思いもしなかった。

相手ももちろん私たちの関係を

知ってるのに、大胆だよね」

 

ハヤテ

「俺が、悪かったです。

申し訳ありませんでした」

 

完全に逃げ道を塞がれたと

悟ったのか、ハヤテは体を

縮こませて

謝罪の言葉を口にした。

 

意外なことに、

ハヤテの母も謝って来た。

逆ギレをかますと

思っていたので驚いた。

 

ハヤテ母

「息子がとんだことを

しでかしまして、

申し訳ありませんでした。

でも…」

 

でも、とは?