ワタナベ
「そういうわけですので、
こちらの話し合いに
同席させていただきます。
単刀直入にお伺いしますが、
ハヤテさん。
キヌ子さんの他に、今交際を
している女性がいますね?」
ハヤテ
「え?い…い、一体、
何の話だか?」
必死に
誤魔化そうとしているが、
噴き出す汗は止まらない。
私
「誤魔化そうったって
そうはいかないわよ。
興信所に調べてもらって、
証拠はあがってるんだから」
私はそう言いながら、
ハヤテと女性のデートや
密会の写真をドバーッと
テーブルの上に並べていった。
私
「会社では私達の関係は
公認だったから、まさか
後輩社員と浮気してるなんて
思いもしなかった。
相手ももちろん私たちの関係を
知ってるのに、大胆だよね」
ハヤテ
「俺が、悪かったです。
申し訳ありませんでした」
完全に逃げ道を塞がれたと
悟ったのか、ハヤテは体を
縮こませて
謝罪の言葉を口にした。
意外なことに、
ハヤテの母も謝って来た。
逆ギレをかますと
思っていたので驚いた。
ハヤテ母
「息子がとんだことを
しでかしまして、
申し訳ありませんでした。
でも…」
でも、とは?