モラハラ

彼氏からのプロポーズ…その後、とんでもないことに【13話】

 

曰く、

 

・お互いに相手を尊重し合い、

家事も育児も協力して

取り組むこと

 

・お互いの両親を

大切にすること

 

・それぞれの名義の通帳の

他に共同の口座を用意し、

一定金額を毎月貯金すること

 

など、私から見れば

当たり前のことばかり。

 

ところがハヤテ母は

これが気に入らなかった。

 

ハヤテ母

「まあ!

まああああ!娘が娘なら

母親も母親ね!

夫の親に物申すだなんて!

キヌ子さんには徹底した教育が

必要なようね!」

 

わかっていたことだけれど、

話しが通じない。

 

ここで母がハヤテ母に

大ダメージとなる

言葉をぶつける。

 

「ハヤテさんが出してきた

条件を私どもも拝見しました。

そちらでは

夫の浮気を容認されているとの

ことですね。

ああ!もしかして今も

旦那さんは浮気中なのですか?

だから、このような場にも

姿を見せないのですね!

うちはほら、この通り主人も

おりますのに。

 

なんともお気の毒に…」

 

ものすごーく可哀想な者を

眺めるような目をしてみせた。

もちろん、これは家族で

打ち合わせた演技である。

 

ハヤテ母

「んな!

なんて無礼な…!」

 

ハヤテの母親は

ワナワナと震えていた。