ハヤテと結婚するれば
この姑がもれなくついてくると
考えると、私の結婚願望は
急激に萎れていった。
実家暮らしの私は
すぐに両親に事情を話し、
次の日曜日に備えた。
その日は決戦の日となった。
ハヤテとハヤテの母親は
我が家に来るなり、
母親からの
先制パンチが飛んだ。
ハヤテ母
「話は全て息子から
聞きました。
結婚の条件が飲めないって
どういうことです!?
私、もうご近所や親族に息子が
結婚するって報告を
してしまってるんですよ?
もし取りやめに
なったら、私の面目が
丸潰れではありませんか。
姑の顔も立てることが
できないだなんて、お宅では
娘さんにどんな教育を
されてるんです!?」
本当に自分本位な視点で
身勝手な主張をベラベラと
並べ立てるハヤテ母。
ハヤテ母
「一体何が
気に入らないの?家事と育児は
昔から女の仕事って
相場が決まっているし、
お金の管理も大黒柱である夫に
任せておけば安泰じゃないの。
婚家の両親の言うことを
良く聞いて世話をするのだって
嫁入りをするのだから
当然の話でしょう!
幸い、うちは
それなりに余裕のある
家ですから、
大船に乗ったつもりで
いていいんですよ!」
こんな主張にも、
ハヤテは笑顔で頷いていた。