モラハラ

彼氏からのプロポーズ…その後、とんでもないことに【10話】

 

そんなわけで、

私は興信所にサクッと

ハヤテの調査を依頼。

 

浮気の証拠をゲット。

 

さてさて、

どう料理してくれようか、

と作戦を

立てようとしていた時、

スマホに見知らぬ番号から

着信があった。

 

何度か無視をしていたけれど、

あまりにしつこいので

根負けして出てしまった。

 

「はい、もしもし?」

 

ハヤテ母

「ちょっと、

随分無視してくれたわね!

キヌ子さんでしょう?」

 

随分と押しが強い感じの

中年女性の声がした。

そうだ、と肯定すると、

 

ハヤテ母

「あなた、

うちの息子との結婚条件に

異論があるんですってね!?

次の日曜日、

お宅に伺いますので

話し合いをしましょう。

ご両親にも

そう伝えてちょうだい!」

 

と捲し立てて電話を切った。

 

話の内容からハヤテの

母親だとはわかったけど、

名乗りもしなければ

こちらの都合も確認せずに

我が家に来るという。

 

なんという非常識で

自分勝手な人なんだろう

と私は呆れた。