そんなわけで、
私は興信所にサクッと
ハヤテの調査を依頼。
浮気の証拠をゲット。
さてさて、
どう料理してくれようか、
と作戦を
立てようとしていた時、
スマホに見知らぬ番号から
着信があった。
何度か無視をしていたけれど、
あまりにしつこいので
根負けして出てしまった。
私
「はい、もしもし?」
ハヤテ母
「ちょっと、
随分無視してくれたわね!
キヌ子さんでしょう?」
随分と押しが強い感じの
中年女性の声がした。
そうだ、と肯定すると、
ハヤテ母
「あなた、
うちの息子との結婚条件に
異論があるんですってね!?
次の日曜日、
お宅に伺いますので
話し合いをしましょう。
ご両親にも
そう伝えてちょうだい!」
と捲し立てて電話を切った。
話の内容からハヤテの
母親だとはわかったけど、
名乗りもしなければ
こちらの都合も確認せずに
我が家に来るという。
なんという非常識で
自分勝手な人なんだろう
と私は呆れた。