口では
「今後ともよろしく」とは
言ったものの、私にも
気になる点が出てきていた。
実は契約書の内容に
「夫の浮気を
責めてはいけない。
妻は浮気をしてはいけない」
という項目があったんだ。
私
「なんで
ハヤテの浮気は良くて
私の浮気は
ダメってどういうこと?
どうして?」
ハヤテ
「世間一般では
夫の浮気なんて
ありふれてるじゃないか。
でも、妻は子どもを産むから、
夫以外の子どもを
妊娠してしまう危険がある。
だからダメなんだよ」
そんなことも
わからないのか~な
雰囲気を出すハヤテに
カチンときた。
私
「そうね。
だったら婚外子を作る可能性が
ある夫の浮気も
ダメなんじゃないの?
妻を愛してるって
口にしておいて、その妻を
泣かせるような真似をするって
酷いことだと思わないの?」
ハヤテ
「…」
私
「思ってもみなかったって
表情だね。
もしかして、もうそのノリで
他の女性とも関係を
持ってたりする?」
ハヤテ
「え!?
そ、そんなことないよ!」
否定はしていたものの、
明らかに目が泳いでいた。