相談した私が却って心苦しく
なってしまうくらいだった。
そんな空気を察してくれたのか、
義母
「私も、同じ女性として
そんな侮辱は許せないわ!
ひとつ、あの子を
懲らしめてやりましょう!」
と、言ってくれたのだ。
その後は義姉を含めた3人で、
夫が言いそうなことをシミュレーション。
どういい返そうか練習して当日に備えた。
その甲斐あって、何度か
ヤスキが反論を試みるたびに
【仕方ないよね~、私たち女だし~】
【考えなしに喋っちゃうし~】
【後先考えないけど、
それが女ってもんだし~】
こうやってトリプルパンチで
夫に返すことができた。
3対1で形勢不利な夫は、結局
項垂れてしまう結果になった。
この段階になってようやく、
常日頃の女性叩きの反撃に
合っていると気づいたヤスキ。
気づけば私たちの前で土下座した。
ヤスキ
「今まで酷いことを言い続けて、
すみませんでした」
夫はついに自分の非を認めたんだ。
私は内心、喝采を上げていた。
でもさ、この夫の謝罪が
その場限りのものじゃないって、
誰が断言できる?
私は時間が必要だと思ったよ。
なにせ、女だからネチネチと
根に持つ性質なんでね。
私はその場で別居を申し出た。
もちろん、これも事前に
義母と義姉には相談済みで
賛同も得ている。