モラハラ

女を見下してくる夫に全部任せてみた結果 【13話】

 

好物のウニとアワビをパクリ。

夫を無視しながら舌鼓を打つ私たちに、

ヤスキは

 

 

ヤスキ

「え…あの、

ちょっと…俺の分…」

 

 

夫は悲痛な声を上げていた。

 

 

義姉

「あーゴメン。私、女だから、

計算できなくてさ。

いくつ買えばいいのかわからなくてね。

人数を間違えちゃったみたい。

それに、アラサーの

行き遅れ女だからね。

残念ながら性格もねじ曲がってるのよ。

遠慮なんてしないで、

好きなモノ食べちゃう」

 

 

義母と義姉の言葉に、

どこかで聞き覚えがある夫は

冷や汗をかいて狼狽していた。

義姉はさらに

 

 

義姉

「でも、感情的で

計算できない女のことを、

広い心を持つ男のヤスキなら

このくらいのこと

許してくれるよね~?」

 

 

と煽った。

もちろん、これは即興でない。

私はお彼岸のお呼ばれの

連絡があった際に、

義母に夫が女性叩きに

夢中になっていることを

相談していたのだ。

義母は、

 

 

義母

「ああ、情けない。

あの子は昔からすぐに

他人の言葉に

影響をされる子だったけど

そんなみっともない考え方に

染まってしまうだなんて…。

キヌ子ちゃん、ごめんなさい」

 

 

と、義母は全く悪くないのに

謝ってくれた。