義母はウフフと笑う。
さすが義母、黒い(笑)。
夫は【どういうことだ】
と言いたげな目で
私に目配せをしてきたが相手にしない。
私
「私、お義母さんとお義姉さんと
一緒にお話をしながら、
お菓子をたくさんいただたから
結構お腹が膨れちゃった。
計画性がなくてゴメンネ。
でも、女だからそういうものだよね?
仕方ないよね」
と、義母の援護射撃。
義姉
「あ!そうそう。
私、今日は人数が多いから
ご飯の支度が大変だと思って、
お寿司を買ってきてるんだ。
いま用意するね」
ニコニコ顔の義姉が、
キッチンからお寿司のパックを
抱えて出てきた。
夫はお寿司は大好物なのだ。
夫も満面の笑み。
ヤスキ
「さすが姉さん!
わかってるね〜。
今日は母さんもキヌ子も
夕飯の支度はなしでいいから、
お寿司にしよう!
さ、はやく食べよ」
ヤスキは喜んでお寿司に
手を伸ばそうとした。
しかし、お寿司のパックは3つで、
義母、義姉そして
私の前にしか置かれていない。
義姉
「いっただっきまーす!」
真っ先に義姉がお寿司に手を
伸ばし一口で中トロをパクリ。
私と義母も
義母・私
「いただきまーす」
私たちは唱和した。