夫はどうせスマホで
某掲示板のまとめサイトあたりを
閲覧しているのだろう。
こうなると、夫はなかなか
部屋から出てこない。
私達は義母が用意してくれたお茶を飲み、
私と義姉がそれぞれで持ち寄った
お菓子を片手に
これでもかというくらい
雑談に花を咲かせた。
当然、その間に誰も
夫を呼びにはいかず…(笑)。
夫が部屋から出てくるまでは
声をかけまいと決めていた。
ヤスキ
「なあ、飯はまだなの?
いつまで話してんだよ。
俺、腹が減ったんだけど?」
と、目をこすりながら
夫が部屋から出てきたのは、
日もとっぷり暮れた頃だった。
義母
「あら?ご飯?そういえば
お米も炊いていないわねぇ」
困ったわ、という口ぶりで、
全く困っていない表情の義母が言った。
義母
「お母さん、生産性のない
話が大好きな女だから、
くだらない話に
夢中になっちゃったのよ~。
ごめんなさいね~」
いつもの義母はこんな言葉を
発したりしない。
ヤスキは、思いもかけない義母の反応に
ヤスキ
「え?か、母さん?」
と、戸惑っていた。
義母
「ヤスキは男性だから
論理的思考を駆使して、
手早くお夕飯の準備を
してくれるのよね?
ぜひともお願いしたいわ。
なにかしら。楽しみだわ〜」