モラハラ

女を見下してくる夫に全部任せてみた結果 【10話】

 

「これからもヤスキに任せるから、

よろしくね。信じてるよ♪」

 

 

夫は何も言えなくなった。

その後、共同の通帳からでは

生活費が足りず

自分のお金で埋め合わせて

何とか凌いでいたようだ。

しかも、その間、女性叩きは

鳴りを潜めるどころか

更にエスカレートしていった。

私はもう一度、ヤスキに

お灸を据える必要を感じていた

そのとき…。

丁度、お彼岸で義実家に呼ばれたので

夫と訪れた。

 

 

義母

「まあまあ、
 
いらっしゃい。よく来たわね。
 
待っていたわよ」

 

 

いつものように優しい笑顔で

歓迎してくれる義母。

この日は隣県に住む義姉も

ちょうど帰省していた。

 

 

義姉

「ヤスキ、キヌ子ちゃん、
 
お久しぶり。
 
お互い元気そうで何より」

 

 

…と、こちらも温かく

私たちを出迎えてくれた。

実家よりも居心地のいい空間。

夫とややギスギスしていたが、

気の合う2人と会って

話が盛り上がったのは言うまでもない。

夫は、盛り上がる私たち3人を横目に

 

 

ヤスキ

「やれやれ、

女っていうのはどうしてこうも

生産性のない話が好きなのかねぇ。

俺、ちょっと部屋で休んでくるから
 
晩飯になったら呼んでくれよ」

 

 

と言って、隣室に

ゴロゴロしに行ってしまった。