ドヤ顔をするヤスキに、私は
私
「で、ヤスキは共同口座に毎月
いくらあれば十分だと思ってるの?」
と聞いてみた。
ヤスキ
「えぇ~?そんなの
8万もあれば十分だろ?
お前、毎月8万も
無駄遣いしてたんだな!
俺の知らないところで贅沢しやがって」
ヤスキも私を嘲笑ってきた。
私
「わかったわ。じゃあ、私は
毎月4万を入れればいいってことね。
ヤスキの家計管理能力を
見せてちょうだいね~」
私はムカつき半分、面白半分で
焚きつけておいた。
だって、うちのマンションの
賃料は毎月9万円だ。
それだけで1万、足が出る。
結婚前からの約束で、
共同の通帳に入れる以外のお金は、
各自がそれぞれ好きに
使っていい事になっている。
私は元々家に入れていた8万円が、
半額の4万になってウハウハだ。
私は特に昇給もせず、節約もしないで、
一気に4万円もお小遣いが
増えることになった。
ヤスキ
「いや~、俺も今まで
能力がないキヌ子に
任せていた責任があるよ。
申し訳なかったね」
さも自分に責任があるよう言う姿にも
腹が立った。
私
「買い物はヤスキだけじゃ
わからないこともあるでしょ?
食品や日常雑貨類はカードで
支払うこともあるからね」