お母さんはいわゆる
狛犬ゾーンにいて、
人の乗り降りを妨げていた…
わけではない。
ベビーカーマークもある
車いすゾーンにいたのにも
関わらず、だ。
一緒に降りた私は
呆気に取られてしまった。
無情にも電車のドアはすぐに閉じ、
発車してしまった。
だから、私はそのお母さんに
謝罪することができなかった。
帰宅してから、
私
「もう!さっきはなんで
あんな失礼なことを言ったの!?」
と夫を詰めてしまった。
夫は、
ヤスキ
「失礼なこと?
俺、何かしたっけ?」
と、心底心当たりが
なさそうにしていた。
私は呆れて
私
「電車の中で、あなた
ベビーカーのお母さんに
暴言を言ったでしょ!?」
と言うと
ヤスキ
「何を言ってるんだ?
本当の事だろ?」
と悪びれもなく返してきた。
ヤスキ
「女は論理的に
考えられないんだよな。
だから、ああいう邪魔なことも
平気でできるんだよな~。
あの母親の肩を持つってことは
キヌ子も同類ってことか?」
と、信じられないことを言う。
私
「何を言ってるの?それは
偏見だし、思いやりがないよ。
今まではせいぜいネットか
私だけにしか言わなかったから
注意しなかったけど、
外で他の人に
迷惑をかけるのはやめて!」