モラハラ

女を見下してくる夫に全部任せてみた結果 【4話】

 

お母さんはいわゆる

狛犬ゾーンにいて、

人の乗り降りを妨げていた…

わけではない。

ベビーカーマークもある

車いすゾーンにいたのにも

関わらず、だ。

一緒に降りた私は

呆気に取られてしまった。

無情にも電車のドアはすぐに閉じ、

発車してしまった。

だから、私はそのお母さんに

謝罪することができなかった。

帰宅してから、

 

 

「もう!さっきはなんで

あんな失礼なことを言ったの!?」

 

 

と夫を詰めてしまった。

夫は、

 

 

ヤスキ

「失礼なこと?

俺、何かしたっけ?」

 

 

と、心底心当たりが

なさそうにしていた。

私は呆れて

 

 

「電車の中で、あなた

ベビーカーのお母さんに

暴言を言ったでしょ!?」

 

 

と言うと

 

 

ヤスキ

「何を言ってるんだ?

本当の事だろ?」

 

 

と悪びれもなく返してきた。

 

 

ヤスキ

「女は論理的に

考えられないんだよな。

だから、ああいう邪魔なことも

平気でできるんだよな~。

あの母親の肩を持つってことは

キヌ子も同類ってことか?」

 

 

と、信じられないことを言う。

 

 

「何を言ってるの?それは

偏見だし、思いやりがないよ。

今まではせいぜいネットか

私だけにしか言わなかったから

注意しなかったけど、

外で他の人に

迷惑をかけるのはやめて!」