細かい条件があるけれど、
配偶者である夫と、
私たちと一緒に暮していた姉は、
その条件に
当てはまってしまうのだとか。
警察官
「弁護士さんを挟んで
損害賠償を求めること
は可能だとは思いますが、
警察では
どうしようもないんです」
と、そのお巡りさんは
気の毒そうに教えてくれた。
夫と姉以外に共犯がいる可能性も
ゼロではないので、その場合は
逮捕してくれるとは言っていた。
まあ、
その可能性は薄いだろう…。
私は警察が現場検証を
終えた部屋の中で途方に暮れた。
警察って片づけを手伝ったりは
してくれないんだね…。
ちょっと的外れなことを
考えていると、ヒナちゃんが
泣きだした。
この子のためにも
私がしっかりしないと…。
その後、荒らされた部屋を
なんとか片づけた私は、
義兄の帰宅時間を見計らって
電話をした。
おそらく夫と姉は愛の逃避行w
とやらに出たのだろう。
いつまで雲隠れしているか
わからないが、私と義兄は
今後のことについてしっかりと
話し合いをした。
そして、15年が経った現在。
小さな赤ちゃんだった
ヒナちゃんは中学3年生になり、
勉強に部活に恋愛に
…と忙しく充実した
毎日を送っている。
