あまりの言い分に
言葉を失っていると、
夫から追撃が来た。
夫
「お前と違って俺は
正社員として
仕事をしているんだ。
俺にそんな時間はない。
大体、赤ん坊の
世話だって女がやった方が
いいに決まってる！！」
と言い捨てて、
さっさと外出してしまった。
夫の協力が望めないまま、
姉と姪の面倒を見て、
パートの仕事も
続けるのは大変だった。
碌に食事がとれない姉に
何とか食べさせ、
ヒナちゃんのミルクづくりに
おむつ替え。
洗い物だって当然増える。
子供のいない私は、慣れるまで
悪戦苦闘の毎日だった。
そして夫は宣言通り、
何も手伝わない。
同居を許可してくれただけで
ありがたいのは
確かなのだけど…。
モヤるのは、家事や
ヒナちゃんの世話には
一切触れないくせに、
姉のご機嫌取りだけは
熱心な点だ。
ある時は、
ハーゲンダッツのアイス
ある時は季節の花束
ある時は
有名パティスリーのケーキ
…といった具合で姉に貢ぐ。
こんなこと、
付き合っているときの私にすら
してくれなかったんですけど！
姉は心身が
弱っているせいなのか、
男性にチヤホヤされ慣れている
せいなのか、
拒否する様子もなかった。
